佐賀県教育委員会は、2014年4月から全県立高校の新入生約7000人に、1人1台のWindows 8搭載タブレットを導入すると決定した。これまでiPadとWindows 8タブレットの双方で検証してきたが、2014年度はWindows 8タブレットを採用することにした。

 当初の計画では、2013年度に36の県立高校全てでタブレットの活用を始める予定だったが、Windows 8タブレットとiPadのどちらを選定すべきかという検証が間に合わず、2014年度に持ち越した。2013年度は、5つの実証研究校を2校と3校に分け、Windows 8のタブレット520台とiPad520台をそれぞれ導入し、検証を続けてきた。

 その結果、2014年度はWindows 8 Proのタブレットを導入することに決定した。「先生方は普段からWindowsを使っていることもあり、例えば1時間目の授業で使った教材を3時間目までに作り直すといった場合に、即座に対応できるWindowsタブレットの方が使いやすいとの声が上がった。iPadはビューワーとして優れているが、編集・加工までiPadだけでやろうとすると難しい」(教育情報化推進室の福田孝義室長)といった点などが選定の理由として挙げられるという。

 具体的にどの製品にするかは未定。製品の購入費用は各家庭が負担する。経済的な負担が難しい家庭には、支援策を検討する。

 なお、Windows 8タブレットの選択は2014年度に関する決定であり、「利用する中で新たな課題が発生すれば、翌年度以降は再検討する」(福田室長)としている。