写真1●Zenlokのアミール・アヤロン代表取締役社長CEO
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写真2●BBソフトサービスの瀧新太郎取締役COO
写真2●BBソフトサービスの瀧新太郎取締役COO
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 ソフトバンクBBの100%子会社であるBBソフトサービスは2013年7月9日、メールセキュリティベンダーのZenlokとの事業提携を発表した。2社は、Zenlokが開発したメールセキュリティサービス「Zenlokプレミアム」に関するライセンス許諾および販売店契約を締結。BBソフトサービスが同サービスの総販売代理店となり、販売/ユーザーサポートからデータセンターの運用管理まで担う。

 Zenlokプレミアムは、Office 365とGoogle Apps for Businessのメールサービスに、(1)添付ファイルをPKI方式で暗号化する「メール暗号化」機能、(2)容量・期間無制限の「メールアーカイブ」機能、(3)メール送信後に添付ファイルをリコールできる「誤送信対策」機能、(4)最大2Gバイトのファイルを送信可能な「大容量データ送信」機能を付加するクラウド型のセキュリティサービスだ。Office 365およびGoogle Appsのメールサーバーから送信されるメールを一旦Zenlokサーバーへ取り込み、暗号化、アーカイブの処理を行う。料金は1メールアドレスあたり年額3600円(税別)。

 同サービスの特徴は、メールの添付ファイルを個別にPKI方式で暗号化する点だ。メール送信時に添付ファイルを自動暗号化し、さらに復元用パスワードも自動送信する。Zenlokのアミール・アヤロン代表取締役社長CEO(写真1)は、「SSL方式によるPCとメールサーバー間の経路暗号化だけでは、サーバー内やアーカイブ先ではメールが裸になる。Zenlokプレミアムでは、PKIの複雑性をとことん排除した上で、個々の添付ファイルをPKI暗号化する仕組みを提供している」と説明した。

 今回2社は、同サービスに関するライセンス許諾および販売店契約を締結した。BBソフトサービスは、これまでも同サービスの販売を手掛けてきたが、8月以降は、販売に加えて、カスタマーサポート、データセンター管理、サーバーの構築/メンテナンス/品質保証まで担当する。

 BBソフトサービスの瀧新太郎取締役COO(写真2)は、「今回の提携は、極めてOEMに近い形。今後は、同サービスにソフトバンクグループのSLA基準やユーザー保護方針を適用して事業展開していく」と述べた。