米Microsoftは現地時間2013年7月8日、Windows 8のアップデートとなる「Windows 8.1」を、今夏の後半にOEMパートナー向けにリリースする見通しだと発表した。Windows 8.1は、6月26日にプレビュー版「Windows 8.1 Preview」が公開されている(関連記事:Microsoftが「Windows 8.1 Preview」を公開、アプリ開発支援を強化)。

 米テキサス州ヒューストンで開催されたパートナー向け会議「Worldwide Partner Conference(WPC)」で、同社Windows部門担当最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)のTami Reller氏は、「OEMパートナーはWindows 8.1の製造段階(RTM:Release to Manufacturing)版を夏後半に入手して、ホリデーシーズンに間に合うようにWindows 8.1搭載デバイスを準備できる」と説明した。

 またWPCでは、「Miracast」と呼ばれる技術のデモも行われた。Windows 8.1に組み込まれるMiracastは、高品位(HD)ビデオおよびオーディオをWi-Fi経由でテレビなどのディスプレイにストリーミング配信する。

 なお、Reller氏は今回、Windows 8.1正式版の一般消費者向けリリースについては触れなかった。Windows 8.1は、Windows 8およびWindows RTの全ユーザーを対象に「Windows Store」を通じて年内に無償提供される予定となっている。

 米InfoWorldは、Windows 8.0がOEM向けに2012年8月1日にリリースされ、一般向け販売開始が同年10月26日であったことから、Windows 8.1正式版が10月後半には消費者向けに提供されると見ている。また、米CNET News.comは、Windows 8.1搭載デバイスの出荷は9月下旬または10月初旬以降になるが、それまで待たずに一般向け向け提供が始まるとの情報を得ているとして、OEM向けリリースとほぼ同時、あるいは直後に正式公開されるとの見方を示している。

[発表資料へ]