写真●セキュアプライムFE Ver.4.0の画面
写真●セキュアプライムFE Ver.4.0の画面
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 ティエスエスリンク(TSS LINK)は2013年7月8日、ファイル暗号化ユーティリティーソフトの新版「セキュアプライムFE Ver.4.0」(写真)を発表、同日販売を開始した。新版では、ファイル編集後の再暗号化を自動化できるようにした。これにより、セキュアプライムFEや各種アプリケーションの操作が簡略化されるほか、再暗号化を忘れるというリスクを回避できる。

 セキュアプライムFE Ver.4.0は、同ソフトのウインドウにファイルをドラッグ&ドロップして復号パスワードを設定する手順によって、独自形式の暗号化ファイルを生成する。暗号化済みファイル名は、オリジナルのファイル名の末尾に「.spd」を付けたものになる(「申請書.txt.spd」など)。暗号アルゴリズムはAESで、鍵長は256ビット。

 復号時には、暗号化済みファイル(spd形式)をダブルクリックすると、セキュアプライムFEの復号ウインドウが立ち上がるので、ここでパスワードを入力する。これにより、spdファイルからオリジナルのファイルが生成される。なお、暗号化の際には、復号時にセキュアプライムFEが必要ない自己復号形式(Windows実行形式のexeファイル)の生成も可能である。

 今回の新版では、spd形式ファイルをダブルクリックした時に現れる復号ウインドウ(パスワード入力画面)に、新たに「再暗号化モードで開く」というチェックボックスを追加した。このモードにチェックが入った状態でファイルを復号すると、オリジナルファイルのサフィックス(拡張子)に関連付けたアプリケーションが自動的に立ち上がり、このアプリケーションで復号済みの一時ファイルを開いた状態になる。ここで編集して保存すると、セキュアプライムFEがこれを自動的に再暗号化して、暗号化済みファイルを上書き更新する。一時ファイルは消去する。

 価格(税別)は、稼働端末が1台で5800円、5台で2万円、10台で3万6000円、100台で30万円、1000台で260万円など。セキュアプライムFEの稼働OSは、各種WindowsおよびMac OS X(自己復号形式の生成はWindows版に限られる)。機能を復号に限定したモバイル端末用のソフト「SPFE Dec」も無償で用意しており、稼働OSは、Android 2.3以降およびiOS 5.0以降。