米MicrosoftがMSN TV(旧称:WebTV)のサービスを終了すると、複数の米メディア(The VergeSlashGearCNETなど)が現地時間2013年7月7日に報じた。

 Microsoftは顧客に電子メールでサービスの終了を告げ、FAQページでも案内を始めた。これによるとMSN TVは2013年9月30日で終了する。2014年1月15日までは料金請求などに関する一般的な質問をカスタマーサポートの専用電話で受け付ける。技術的な質問などのサポートは同社のコミュニティサイトで提供するとしている。

 MicrosoftはMSN TVのサービス終了について、「Webが驚異的なスピードで進化を続ける中、インターネットのアクセス手段はさまざまなもの登場している。結果として厳しい決断となった」と述べている。

 MSN TVの前身であるWebTVは、1990年代に家庭のテレビとインターネットとの融合を目指して開発されたサービス。専用セットトップボックス(STB)をテレビと電話回線につなぎ、テレビを視聴しながら関連コンテンツを表示したり、広告商品を購入したりできるといったサービスだった。

 同サービスは1996年に米WebTV Networksが始めたが、翌年にMicrosoftが買収。その後Microsoft子会社の事業として、MSN TVやMSN TV 2に改称しサービスを継続していた(関連記事:Microsoftがコンテンツをテレビに表示するMSN TV 2を発表)。なおWebTVは日本国内でも1997年12月に始まったが、2002年3月末でサービスを終了している。