写真●2012年10月15日にスプリント・ネクステル買収を発表した際に握手するソフトバンクの孫正義社長(左)とスプリント・ネクステルのダン・ヘッセCEO(右)
写真●2012年10月15日にスプリント・ネクステル買収を発表した際に握手するソフトバンクの孫正義社長(左)とスプリント・ネクステルのダン・ヘッセCEO(右)
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 米連邦通信委員会(FCC)は米国時間の2013年7月5日、ソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収ならびにスプリント・ネクステルによるクリアワイヤの完全子会社化を承認したと発表した。7月3日に全会一致で採択され、独立記念日(7月4日)を挟んでの発表となったが、既に一部の海外メディアが報じていた(関連記事)。

 FCC委員長代行のMignon Clyburn氏は、「スプリントとクリアワイヤのネットワークに対する投資が強化されることで、モバイルブロードバンドの展開が加速。モバイル市場の競争が促進され、ひいては選択肢の多様化や料金の低廉化、サービスの革新につながる」として歓迎のコメントを寄せている。

 ソフトバンクは今回のFCCの承認により、スプリントの買収に必要な監督官庁の承認をすべて取得したことになる。スプリントの株主は、6月25日の株主投票で承認済み(関連記事)で、7月上旬に買収が完了する見通し。一方のクリアワイヤについては7月8日の株主投票を待つことになるが、取締役会の賛同を既に得ている。

 ソフトバンクの孫正義社長は、「今回の承認は、米国の携帯電話市場でより競争力を高めていくための重要な一歩。新生スプリントの様々な能力やリソースを生かし、米国の顧客に革新的で優れたサービスを提供していきたい」とのコメントを発表している。