写真●「PRISM」に対する抗議運動
写真●「PRISM」に対する抗議運動
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 米国家安全保障局(NSA)の個人情報収集プログラム「PRISM」に対する抗議運動が、米国独立記念日に米国各地で行われ、オフラインだけでなくオンラインでも繰り広げられていると、複数の米メディア(VentureBeatnewsobserver.com)が現地時間2013年7月4日に報じた(写真)。

 非営利団体のFight for the Futureは、サイト上で米国議会への電子メール送付をネットユーザーに呼びかけているほか、米憲法修正第4条の遵守とNSAによる盗聴活動への抗議を訴えるバナーをWebサイトに貼り付けるためのコード、「Facebook」「Twitter」「Google+」などのSNSで手軽にFight for the Futureのページを共有するためのツールを公開している。

 また、修正第4条の条文「不合理な捜索および押収に対し、身体、家屋、書類および所有物の安全を保障される人民の権利は侵されてはならない」を引用した画像をブログに貼るなど拡散することを求めている。

 さらに、街頭抗議「Restore the Fourth」への参加も呼びかけ、街頭集会を実施する場所や時間といった情報を提供している。Restore the Fourth運動は、ニューヨーク、ロサンジェルス、サンフランシスコ、シカゴ、ボストン、シアトル、マイアミなど100以上の米国都市のほか、英ロンドンやドイツのミュンヘンなど海外でも実施されるという。

 Fight for the Futureによれば、独立記念日の抗議運動には米Reddit、米Mozilla、米4Chanをはじめとする多数のサイトや、米自由人権協会(ACLU)、米電子フロンティア財団(EFF)などが参加している。