有限責任事業組合のさくりすITサポートは2013年7月4日、長野県佐久市エリアにおけるマルチスクリーン映像コミュニケーション事業「あさまチャンネル」の正式営業を同日に開始したと発表した。

 あさまチャンネルは、地域ポータル「あさま日和」、スマートフォン向け位置情報サービス「ロケッコ」を連動させた。地域型映像コミュニケーションサービスと位置づけており、デジタルサイネージ端末を地域の商店などに設置して、各個店の情報と地域情報を掲出する。

 あさまチャンネル向けのコンテンツ制作ツールとして、スマートフォンなどで動画を撮影しファイルをメールで送信するだけで動画コンテンツが自動生成され配信される「メールDEドーガ」を利用できる。また、ロケッコを利用して、店舗のセールス情報やクーポンをスマートフォンに配信し、デジタルサイネージと連携する。

 店舗などがこのシステムを利用する場合の利用料は、月額5000円から。10インチ型の無線LAN対応デジタルフォトフレームが貸与される。この端末を小型サイネージとして活用、自店の情報に加えて、店舗の了解のもとで他店の情報も掲出できるようにする。

 さらに、デジタルサイネージ向けコンテンツ配信、ポータルサイト「あさま日和」のページ提供、「ロケッコ」と「メールDEドーガ」の利用権が提供される。

 さくりすITサポートは、事業の主たる目的として、従来主として新聞の折込チラシなどで伝えられていた個人商店や個人事業者の発信する広告・地域情報をなどを届け、地域の活性化を図ることを挙げている。

 なお、あさまチャンネルにおけるデジタルサイネージ向け情報配信は、NTTグループの「ひかりサイネージ」を利用している。

 今後は地域内の行政などが運用する既存のデジタルサイネージにも配信を行っていく。また、Androidアプリを通じて、タブレットやスマートTV、セットトップボックスにもコンテンツを配信していく。将来的に、リードオンリーの場合の利用料は無料にすることも想定している。