写真●BoxeeのWebサイト。Samsung Electronicsへの参加を表明している
写真●BoxeeのWebサイト。Samsung Electronicsへの参加を表明している
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 韓国Samsung Electronicsが、ビデオストリーミングの新興会社、イスラエルBoxeeを買収したことを、米メディアが現地時間2013年7月3日に報じた。Samsungは米New York Timesの取材に対し、Boxeeの人材と資産を取得したことを認めた。米TechCrunchも、Boxeeから確認の回答を得ている。

 両社とも買収額については明らかにしていないが、イスラエルの経済情報サイト「The Marker」は約3000万ドルと報じている。

 Boxeeは2007年にイスラエルのテルアビブに設立され、米ニューヨークにも拠点を置いている。従業員は約45人。当初は、さまざまなフォーマットのデジタルビデオを視聴するためのソフトウエアを手がけていたが、現在では自社ソフトウエアを搭載したセットトップボックス(STB)を販売している。

 直近でリリースしたSTB「Boxee Cloud DVR」は、クラウドストレージを利用したHDテレビの無線ストリーミングとビデオコンテンツの録画に焦点を当てた製品だという。

 SamsungはBoxee買収により、インターネット対応テレビを中心とする同社ネット接続デバイスにわたるユーザー体験の強化を図る。