写真●Firefox OSを搭載したスマートフォン「ZTE Open」
写真●Firefox OSを搭載したスマートフォン「ZTE Open」
[画像のクリックで拡大表示]

 米MozillaとスペインTelefonicaは現地時間2013年7月1日、MozillaのモバイルOS「Firefox OS」を搭載したスマートフォンのリリースについて発表した。初の一般消費者向けとなるFirefox OSスマートフォンは、Telefonicaが7月2日にスペインで発売する。

 Telefonicaは、中国ZTE(中興通訊)が製造する「ZTE Open」を販売する(写真)。価格は69ユーロ。数週間のうちにコロンビアとベネズエラにも、Firefox OSスマートフォンを投入する予定。

 Mozillaによると、ドイツDeutsche Telekomがポーランドで中国TCL Communication Technology(TCL通訊科技)製の「ALCATEL ONE TOUCH Fire」を近日中に発売する。ノルウェーTelenorは中欧・東欧で年内にFirefox OSスマートフォンをリリースする。

 Firefox OSは、オープンなWeb標準規格で構成されたWebプラットフォーム型OS。すべてのデバイス機能を、HTML5アプリケーションとして開発できる。このためキャリアは、地域に合わせたインタフェースやサービスを手軽に構築することが可能という。

 「Firefox」ブラウザーを搭載し、Firefox OS向けアプリケーションストア「Firefox Marketplace」に直接アクセス可能。「Facebook」「Twitter」と連携するソーシャル機能、フィンランドNokiaの地図サービス「HERE Map」などを提供する。

 ZTEとTCLのほか、韓国LG Electronicsなどが搭載端末の製造を手がける。また中国China Unicom(中国聯通)やKDDIなども、Firefox OS端末の導入を表明している。

[発表資料(Mozillaの公式ブログ)]
[発表資料(Telefonicaのプレスリリース)]