2013年6月26日から28日まで中国・上海で開催された「Mobile Asia Expo 2013」(MAE)では、通信事業者や機器メーカーだけでなく、ソフトウエアベンダーも出展している。その中でも目立っていたのが、“第3のモバイルOS”に位置付けられる米モジラの「Firefox OS」(写真1)、そして英カノニカルが開発するLinuxベースの「Ubuntu for phones」だ(写真2)。

写真1●Mobile Asia Expoでのモジラの展示ブース
写真1●Mobile Asia Expoでのモジラの展示ブース
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写真2●Ubuntuの展示ブース
写真2●Ubuntuの展示ブース
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 Firefox OSは、昨年のMAEでは「Boot to Gecko(B2G)」としての出展だったが(関連記事)、今年は既に2月末に大手携帯電話事業者との協業が発表されており(関連記事)、南米等でFirefox OS搭載のスマートフォンが発売されている状況にある。ブースでは中国ZTEや中国TCL Communication(Alcatel One Touchブランド)製のFirefox OS搭載スマートフォンが展示されていたほか、中国Dreamfone Telecomm製スマートフォンでデモ(写真3)。会場の説明員によると「デュアルSIM対応スマートフォンのリファレンス機」だという。

写真3●中国Dreamfone Telecomm製スマートフォンでFirefox OSをデモ
写真3●中国Dreamfone Telecomm製スマートフォンでFirefox OSをデモ
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写真4●韓国サムスン電子製のスマートフォンでUbuntu for phonesをデモ
写真4●韓国サムスン電子製のスマートフォンでUbuntu for phonesをデモ
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 一方のUbuntuは、韓国サムスン電子製のスマートフォンでUbuntu for phonesのデモを実施(写真4)。その内容自体はMobile World Congress 2013の際と変わらないが(関連記事)、来場者が自由に操作できるようになっていた。ネイティブアプリのほかHTML5アプリの2種類を実行できる。現在Ubuntu搭載スマートフォンの発売について各社と交渉中であるとしており、製品が出るのは2014年になるという。