写真●スパークメール(IMAP)で標準提供するWebメール画面(WebメールソフトからIMAP4でメール格納サーバーにアクセスしている様子)
写真●スパークメール(IMAP)で標準提供するWebメール画面(WebメールソフトからIMAP4でメール格納サーバーにアクセスしている様子)
[画像のクリックで拡大表示]

 ユニアデックスは2013年6月27日、メールサーバーのアウトソーシグサービス「スパークメール」のラインアップを拡充し、受信メールの閲覧方法として、既存のPOP3版「スパークメール(POP)」に加えて、新たにIMAP4版の「スパークメール(IMAP)」(写真)を発表、同日提供を開始した。1ユーザー当たりの保存メール量が5Gバイトを超えるようなケースにおいて、他社のサービスよりも安価になるとしている。

 ユーザー企業のメールサーバー(メール送信、メール受信、メール格納などのメールサーバー機能)をユニアデックスのデータセンターでフルアウトソーシングするサービスである。ユーザー企業は、メールサーバーをみずから所有/運用することなく、月額制の課金体系で利用できる。利用料金(税込み)は、メールアドレス1000個以上で1アドレス当たり月額367円、400個以下で1アドレス当たり409円、など。

 今回、受信メールを格納(スプール)しているサーバーから受信メールを取り出して閲覧する仕組みを拡張した。一般にはPOP3とIMAP4の二つの仕組みのいずれかが使われているが、これまでのスパークメールではPOP3しか使えなかった。今回これを拡張し、POP3に加えてIMAP4を利用できるようにした。POP3版とIMAP4版はいずれか一つを選んで利用する。

 メールアドレス当たりの基本料金は、POP3版とIMAP4版で共通。両者の違いは、メールを保存するストレージ容量の課金体系である。POP3版は、メールボックス(POPダウンロードの対象)の容量制限はないが、メールの保存期間が30日間に限られる。一方、IMAP4版は、メールボックスの容量は1ユーザー当たり1Gバイトに制限されるが、別途、1Gバイト単位で追加できる(追加1Gバイト当たり月額31円)。

 同社によれば、1Gバイト当たり31円で追加できるサービスは珍しいという。これにより、IMAP4の保存メール量が大容量になればなるほど、具体的には5Gバイトを超えるようなケースにおいて、他社のメールサーバーサービスと比べてコストメリットが大きくなるという。