米Wall Street Journalは現地時間2013年6月27日、米GoogleがAndroidを搭載するゲーム機、腕時計型端末、ストリーミング・メディアプレーヤー「Nexus Q」の新モデルを開発していると伝えた。Googleは現在、社内で「K release」と呼ぶAndroidの次期バージョンを開発中。三つの端末は今秋リリース予定の同OSと同じ時期の発売に向けて開発されている。これらのうち少なくとも一つは秋に市場投入したいとGoogleは考えているという。

 GoogleはAndroidをスマートフォンやタブレット端末だけでなく、さまざまな機器に導入されるOSにしたいと考えており、新端末の開発はその戦略の一環という。

 Android用のゲームアプリケーションの人気が高まり、米OuyaなどのサードパーティーメーカーがAndroid搭載ゲーム機を発売して注目を集めているが、Googleはこれを好機と捉えている。また米Appleが腕時計端末やApple TVの新モデルの一環としてゲーム機を発売すると噂されているが、Wall Street Journalは事情に詳しい関係者の話として、今回のGoogleの計画はこうしたAppleの動きに対抗したものと伝えている。

 ただし、この報道を受け米The Next Webは、Googleが開発、販売するこれらの製品で影響を受けるのは、Ouyaのほか、同じくAndroidを搭載する米NVIDIAの「SHIELD」(関連記事1関連記事2)、そして米Pebble Technologyのスマートウォッチ「Pebble」などだろうと伝えている(関連記事3)。

 一方、Nexus Qは2012年6月に発表した後、予約注文者に無償版を配り、その後発売を延期している。Wall Street JournalによるとNexus Qは販売価格が299ドルと高かったことが不評だった。新モデルはGoogle Playの音楽・映画販売を促進するための端末という位置づけとなり、価格は低く抑えられるという(関連記事4)。