写真●クラウド工房 powered by AWS 管理コンソールの画面
写真●クラウド工房 powered by AWS 管理コンソールの画面
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 システムサポートは2013年6月27日、AWS(Amazon Web Services)上で稼働する仮想サーバーの運用/保守に適した管理コンソール機能をSaaS型で提供するサービス「クラウド工房 powered by AWS 管理コンソール」(写真、以下、管理コンソールサービス)を発表した。AWS標準の管理コンソールと比べ、より運用/保守の用途に向くとしている。7月2日に提供開始する。

 AWS上にある仮想サーバーの稼働状況を監視する管理コンソールである。SaaS型のサービスとして提供されており、インターネットを介してWebブラウザーから利用する。監視対象となる仮想サーバーには、専用のエージェントソフトをインストールして使う(稼働OSは特に問わない)。監視対象はAWS上の仮想サーバーに限られ、AWS以外のサーバーは監視できない。

 サーバーの運用・保守に向いた管理機能を提供する。AWS標準の管理コンソールが備えない管理機能として、空きメモリー/空きディスク容量監視、スケジュールバックアップ、エージェントを介したサーバーの再起動、スケジュール設定によるサーバー稼働時間の制御(夜間はサーバーを停止)、などができる。障害検知時に監視対象サーバーで稼働するWebサーバーソフトのプロセスを自動的に再起動させる、といった運用もできる。

 一方で、AWS標準の管理コンソールとは異なり、仮想サーバーを新規に作成する機能は備えない。今回の管理コンソールサービスが管理対象にできるのは、専用のエージェントソフトをインストール済みの、既存の仮想サーバーに限られる。

 価格(税別)は、初期費用が5万円、月額費用が監視対象サーバー1台当たり5000円。ソフトウエアはオープンソースのシステム監視ソフトであるZabbixをベースに開発されており、機能の追加やカスタマイズなども個別のSIサービスとして請け負う。