図●SJCの敷設ルート
図●SJCの敷設ルート
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 KDDIやシンガポールのシングテル、中国のチャイナテレコムなどは2013年6月27日、日本とシンガポールの間を結ぶ光海底ケーブル「South-East Asia Japan Cable」(SJC)の運用を開始した。中国本土、香港、フィリピン、ブルネイ、タイ(計画中)にも分岐する光海底ケーブルで、総延長は8900kmとなる()。通信容量は28Tビット/秒。総建設費は約4億ドル。

 SJCは日本-米国西海岸間の光海底ケーブル「Unity」と接続する(関連記事:KDDIやGoogleなど出資の日米間海底ケーブル「Unity」が陸揚げ,2010年春に運用開始)。日本をハブとしてシンガポールなどアジア各国のデータセンターと、米国西海岸のデータセンターを最短ルートでつなぐ。急増しているアジア地域のデータトラフィック需要に応えるのが目的となる。

 SJCとUnityはともに千葉県南房総市(旧千倉町)にある「KDDI千倉海底線中継センター」で陸揚げしている。6月27日には、NECが米テー・イー・サブコムと共同でSJCを建設したと発表している。