米IDCが現地時間2013年6月25日に公表した西欧のスマートフォン市場調査によると、同年第1四半期(1~3月)の同市場における出荷台数は3160万台となり、前年同期から12%増加した。

 出荷台数をメーカー別に見ると、韓国Samsung Electronicsが1430万台で首位を維持した。Samsungの出荷台数は前年同期から31%増。市場シェアは39%から45%に拡大した。

 一方2位の米Appleの出荷台数は620万台で、前年同期比11%減。シェアは25%から20%に低下した。3位はSony Mobile Communicationsの320万台で前年同期から100%増。Sonyのシェアは6%から10%に増えた。この後、韓国LG Electronicsが240万台(同380%増)で4位に、フィンランドNokiaが160万台(同30%減)で5位に入った。上位5社で前年同期から出荷台数が減ったのはAppleとNokiaの2社だった。

 IDCによると西欧ではいずれの国でもスマートフォンの販売が伸び悩んでいる。これは景気低迷により可処分所得が低下しているからだという。一方で同市場ではスマートフォンの購入について新たな動きが起きている。スマートフォンはこれまで比較的予算に余裕のある人が高性能、高機能端末を購入し、市場拡大に寄与してきた。しかし今は、そうしたハイエンド端末に必要性を感じていないフィーチャーフォンの利用者がスマートフォンに買い替えている。その最大の要因は端末価格の低下とIDCは見ている。

 このほか、第1四半期におけるスマートフォンの出荷台数シェアをOS別に見ると、Android(69%)、iOS(20%)、Windows Phone(6%)の順となった。Androidは前年同期から14ポイント増、iOSは5ポイント減、Windows Phoneは2ポイント増となった。

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