写真1●BUILD 2013が開催されるサンフランシスコのモスコーン・センター
写真1●BUILD 2013が開催されるサンフランシスコのモスコーン・センター
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 米Microsoftは2013年6月26日(米国時間)より、開発者向けカンファレンス「BUILD 2013」をサンフランシスコで開催する(写真1)。それに先駆けて6月25日には、BUILDに参加する報道関係者向けに、Windowsプラットフォームにおける最新情報を提供するブリーフィングを実施した。

 米MicrosoftのDeveloper&Platform Evangelism(DPE)部門のジェネラルマネージャー、Tim O'Brien氏は、昨年のWindows 8発売以降、デスクトップからモバイルまで、多様な画面サイズや解像度を持つ複数のデバイスに向けて、開発環境を整備してきたことを説明した(写真2)。

写真2●米MicrosoftのTim O'Brien氏
写真2●米MicrosoftのTim O'Brien氏
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 Windows 8向けのアプリ開発では、最も重要なキーワードとして「タッチファースト」を挙げた。Microsoftによるテレメトリーによる調査において、Windows 8ユーザーはタッチ対応デバイスを使用した場合に、チャームやスナップ機能、Windowsストアアプリを活用する機会が2倍以上に増えたというデータが得られたことから、「タッチに対応することが何よりも重要になっている」(O'Brien氏)と強調する。

写真3●Windows 8向けアプリ開発の特徴
写真3●Windows 8向けアプリ開発の特徴
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 また、Windowsストアアプリによるマネタイズを前提にアプリ開発できる点を挙げ、「開発者の取り分は通常70%だが、売上が2万5000ドル以上になれば80%に増加する。アプリ開発の大きなインセンティブになる」(同)と説明した。

 開発技術について、WindowsストアアプリではC/C++やC#だけでなく、HTML5やJavaScriptといったWeb開発のスキルも利用できる点をメリットとして挙げ、「Web開発者はすでに巨大なコミュニティを形成しているが、Webで培ったスキルをそのままWindowsストアアプリの開発に活用できる」(同)と説明した(写真3)。