米Microsoftは現地時間2013年6月25日、同社の企業向けソーシャル事業Yammerとオフィス製品の統合計画について明らかにした。

 Microsoftは1年前にYammerを12億ドルで買収した。買収後はYammerを独立したサービスとして提供および開発を継続する一方、ポータル技術「SharePoint」やクラウド版オフィスサービス「Office 365」のほか「Microsoft Dynamics」「Skype」などとの統合を進めるとしていた(関連記事:Microsoft、企業向けSNSのYammerを12億ドルで買収へ)。

 今後、Office 365とオンライン版SharePoint(SharePoint Online)内でYammerのニュースフィードを利用できるようにする。また、Yammerのグループフィードを手軽にSharePointサイトに組み込めるYammerアプリケーションを7月末までに公開する。

 さらに数カ月のうちにYammer、SharePoint、Office 365をアップデートし、いっそうの連携向上を図る。Yammerと電子メール間の総合操作性強化、Yammerメッセージの拡大、YammerとSharePoint検索の統合などを予定している。

 Microsoftによると、Yammer買収以来、企業向けソーシャル事業は新規ユーザー数、有料ユーザー数、ユーザーの利用度、参加パートナー数などあらゆる面で急速に成長しているという。過去1年間で登録ユーザーは約55%増の800万人近くに達し、有料ネットワークは200%以上拡大した。メッセージ、グループ、ファイルをもとに測定したユーザーアクティビティーは約2倍に高まったという。

[発表資料(プレスリリース)]
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