米Microsoftと米Oracleは現地時間2013年6月24日、企業向けクラウド事業における提携を発表した。Microsoftのクラウドソリューションで、各種Oracleソフトウエアを利用できるようにする。金額などの詳細な条件は明らかにしていない。

 具体的には、OracleはMicrosoftの仮想化プラットフォーム「Windows Server Hyper-V」と、クラウドプラットフォーム「Windows Azure」上に導入された「Java」「Oracle Database」「Oracle WebLogic Server」を認定し、サポートを提供する。一方、MicrosoftはWindows Azureのインフラサービスに、ライセンス済みのこれらOracleソフトウエアで構成するインスタンスを追加する。また、OracleはWindows Azureの顧客向けに「Oracle Linux」を利用可能にする。

 MicrosoftのSteve Ballmer最高経営責任者(CEO)は、「当社顧客はこれまで長年Windows Server上で行ってきたように、当社のハイブリッドクラウドソリューションでOracleのアプリケーション、ミドルウエア、データベースを活用できるようになる」と説明した。

 またOracleのMark Hurd社長は「当社ソフトウエアについて、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド、あるいはハイブリッドクラウドなど多数の導入オプションを用意することで、より幅広い選択肢とより高い柔軟性を顧客に提供する」と述べた。

 米メディア(BloombergWall Street Journalなど)は今回の提携について、Microsoftがクラウド分野で米Amazon.com、米Google、米Salesforce.comに対抗するために、ライバルのOracleと手を組んだと報じている。

[発表資料(Microsoftのプレスリリース)]
[発表資料(Microsoftの公式ブログ)]
[発表資料(Oracleの公式ブログ)]