中学・高校生向け学習サービス「GAKUMO」
中学・高校生向け学習サービス「GAKUMO」
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GAKUMOには、コインをもらえるなど楽しんで続けられる機能を用意する
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未就学児向けにアプリを提供する「こどもパーク」
未就学児向けにアプリを提供する「こどもパーク」
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KDDI 新規ビジネス推進本部 本部長 雨宮俊武氏
KDDI 新規ビジネス推進本部 本部長 雨宮俊武氏
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クイッパーの渡辺雅之CEO。DeNAの創業メンバーであり、2010年に英ロンドンでクイッパーを創業した
クイッパーの渡辺雅之CEO。DeNAの創業メンバーであり、2010年に英ロンドンでクイッパーを創業した
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 KDDIは2013年6月24日、スマートフォン向けの学習関連サービスを2種類発表した。中学・高校生向けの学習サービス「GAKUMO」と、未就学児向けの子ども用アプリを提供する「こどもパーク」である。いずれも同社スマートフォンのユーザー向けで、7月1日に提供を開始する。1カ月当たりの利用料金は、GAKUMOが980円から。こどもパークは790円。

 GAKUMOでは、中学生向けに社会・英語・数学の3教科5科目、高校生向けに国語・英語・数学など5教科9科目の教材を提供する。一問一答の問題演習形式で、1つのコンテンツの学習時間は15分程度。「通学中や部活前、就寝前などのちょっとした時間を活用できる」(KDDI 新規ビジネス推進本部 本部長 雨宮俊武氏)。2013年3月に同種のサービスを試験公開したところ、「一問一答形式で、ちょっとした時間でやるならスマートフォン学習で十分、という知見を得た。一方で、本格的な勉強を置き換えるものではないことも分かった」(同社)。塾などの学習と併用するツールとして、GAKUMOを位置付ける。

 GAKUMOでは、問題に解答するとすぐに正誤判定がなされ、誤答した問題は「苦手克服ボックス」に自動保存。苦手な問題だけを繰り返し学ぶといったことが可能だ。重要な問題には、学習のポイントを解説する動画も用意する。2013年8月からは、メッセージ機能を使って講師に直接質問できるようにするという。

 中学生向けの教材は、ディートゥーアール、個別指導塾 TESTEA、マイスクール慶應修学舎、学習塾プリオーレが提供。高校生向けの教材は、ベネッセコーポレーションが用意した。いずれも、今回のサービスのために新規に開発したという。

 GAKUMOは、モバイル向け学習サービスなどを手掛ける英クイッパーと共同で運営する。クイッパーの渡辺雅之CEOは、「GAKUMOのような学習サービスは『いかに続けさせるか』が肝になる」と語る。そこで用意したのが、学習を継続するための仕掛け。GAKUMOのユーザーの中での自分の順位を把握できるほか、正解率などに応じてコインがもらえる。将来的には、「ごほうびを用意する」(雨宮氏)計画という。

 月額980円で、1コース(科目)を受講できる。2コースなら1480円、3コースなら1980円。対応機種は、Android 2.3.3以上、またはiOS 5.0以上の搭載機種。

 一方のこどもパークは、0歳から6歳までの未就学児向けサービス。「お絵かき」「パズル」「英語」など、知育を目的としたアプリ50種類以上を提供する。月額コース(月額790円)に入会すれば、アプリは使い放題。「auスマートパス」の会員は、最大200円が割り引かれる。月額コースに入会せず、1種類ずつダウンロードすることもできる。

 保護者向けに、子どもの利用を制限する機能を用意する。保護者が指定したアプリだけを利用可能にしたり、1日に利用可能な時間を設定したりできる。また、子どもが利用したアプリの種類と利用時間を確認することも可能。対応機種は、Android 2.3以上のスマートフォン。

 こどもパークは、子ども向けタブレット販売などを手掛ける米フゥフー(FUHU Inc.)と共同で運営する。KDDIは2012年11月にフゥフーに出資しており、こどもパークは両社の提携後初の取り組みとなる。

 なお、KDDIは、将来的には小学生や社会人に向けた学習支援サービスを用意することも検討しているという。