総務省が2.5GHz帯で広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)向けに新たに割り当てを予定する周波数(2625MHz~2650MHz、関連記事)に対し、少なくともUQコミュニケーションズとWireless City Planning(WCP)の2社が申請したことが分かった。

 両社が事前の意見募集(関連記事)で表明していた通り、UQコミュニケーションズは20MHz幅、WCPは10MHz幅の割り当てを希望して申請したもよう。ほかに新規参入組がいなければ2社による一騎打ちとなる。

 NTTドコモは今回、申請しなかった。既存の携帯電話事業者は、議決権ベースで3分の1未満の出資比率であることが免許条件となっており、同社が申請するには他の企業と組む必要がある。ベンダーと組んで申請するとの噂も流れたが、最終的に見送ったもようだ。今後、追加の割り当てを予定する1.7GHz帯(関連記事)が本命とみられる。

 総務省は申請の受け付けを6月24日午後5時15分まで(郵送の場合も同時刻までに必着)としており、6月25日午後に申請者の名称のみを公表する予定。通常は電波監理審議会への諮問・答申を経て1カ月程度で審査が終わり、早ければ7月末にも割り当て先が決まることになる。