写真●ActiveImage Protector 3.5 for CLUSTERPRO Linuxの画面
写真●ActiveImage Protector 3.5 for CLUSTERPRO Linuxの画面
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 ネットジャパンは2013年6月21日、NECの高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO X for Linux」環境下で利用できるイメージバックアップソフトの新版「ActiveImage Protector 3.5 for CLUSTERPRO Linux」(写真)を発表、同日出荷した。サーバーの可用性とともにデータの可用性も高められる。新版では、インライン重複排除機能を追加し、バックアップデータを従来版の約半分に削減した。

 ストレージをディスクイメージのまま丸ごとバックアップするイメージバックアップソフトである。NECの高可用性クラスタリングソフトであるCLUSTERPRO X環境の下で、CLUSTERPRO X独自のストレージボリュームをバックアップできる。ノード間でデータを共有する形態として、共有ディスク型とミラーリング型のいずれの形態も利用できる。

 新版では、バックアップデータの重複をリアルタイムに排除しながらバックアップ保存するインライン重複排除機能を追加した。重複排除前のデータをいったん保存する必要がないので、バックアップに必要なストレージ容量を少なくすることができる。バックアップデータ量は、重複排除機能を備えない従来版と比べて約半分になるとしている。

 新版ではまた、個々の物理ディスク単位でのバックアップ機能を強化した。例えば、LVM(Logical Volume Manager)環境で複数の物理ディスクにまたがった論理ディスクを使っている際に、個々の物理ディスク単位でバックアップ/リストアできるようにした。また、EFI(UEFI)環境では、GPT(GUIDパーティションテーブル)のディスク単位でバックアップ/リストアできるようにした。

 価格(税別)は、2ノード構成時に19万8000円。前提となるCLUSTERPRO X 3.1 for Linuxの価格は、CPU数に応じて変わり、2ノードで60万円から。