写真●静紋JS1(日立指静脈認証装置S-1)の利用イメージ
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 日立ソリューションズは2013年6月24日、ICカードや指静脈認証を利用したログイン認証システム「AUthentiGate」(写真)の新版を発表した。8月30日に販売開始する。新版ではクライアントソフトの稼働OSと認証デバイスを拡大し、Windows 8端末で利用できるようにした。

 AUthentiGateは、Windowsログインや業務アプリケーションへのログインを認証するシステムである。認証情報を一元管理する認証サーバーソフトと、認証を受けるWindowsマシンに導入するクライアントソフトで構成する。クライアント側では、認証デバイスとして、ICカードリーダーまたは指静脈認証デバイスを利用できる。

 今回の新版では、認証対象にWindows 8機を追加した。具体的には、クライアントソフトをWindows 8でも動作するようにしたほか、ICカードリーダーとしてWindows 8端末が搭載しているNFCを利用できるようにした。

 製品のライセンスは、利用する認証デバイスの種類に応じて三種類を用意。それぞれの1クライアント当たりの価格(税込み)は、ICカードを使う「AUthentiGate ICカードクライアントライセンス」が1万3650円。指静脈認証デバイス「静紋J300」を使う「AUthentiGate静紋J300クライアントライセンス」が2万1000円。「静紋JS1」を使う「AUthentiGate静紋JS1クライアントライセンス」が1万5750円。

 クライアント側の稼働環境は認証デバイスによって異なるが、クライアントソフトの稼働OSは、Windows XP/7/8など。認証サーバーの稼働OSはWindows Server 2008で、 データベース管理システムとしてHiRDBまたはSQL Server が必要。

 なお、AUthentiGateと同じソフトウエアを、日立製作所も「指静脈認証管理システム Ver.05-00」の名称で販売する(ソフトウエアの開発会社は日立ソリューションズ)。前提となる指静脈認証デバイスは、日立ソリューションズと日立製作所の共同開発で、互いに製品名称が異なる(静紋J300の日立製作所での名称は「H-1」、静紋JS1の日立製作所での名称は「S-1」)。指静脈認証デバイスの価格は、静紋J300が2万9400円など。