インターネットイニシアティブ(IIJ)は2013年6月24日、ユーザー企業がHadoop(MapReduce)を用いたデータ分析アプリケーションの効果を検証する用途を想定したシステム検証ラボラトリーサービス「IIJ GIO ビッグデータラボ」を発表、同日提供を開始した。ミドルウエア一式を含むシステム基盤を最長で3カ月間の間、月額制で提供する。さらに、トレーニングやデータ分析コンサルティングなどのSIサービスを提供する。

 MapReduceアプリケーションの検証を支援する。基本サービスの「ビッグデータ基盤」は、HadoopおよびHadoopを使いやすくする上位のミドルウエア一式をプリインストールしたPaaS型のシステム基盤を、月額15万円(税別、以下同)で提供する。初期費用はかからず、提供期間は最短1カ月~最長3カ月。

 ビッグデータ基盤では、基本ミドルウエアとしてHadoopディストリビューション「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop」(CDH)とデータウエアハウス用DBエンジン「Greenplum Database」をインストール。さらに、Hadoopを使いやすくする上位言語として「Pig」と「Hive」、機械学習ライブラリーの「Mahout」、統計解析向けプログラミング言語「R」の統合開発環境「RStudio」をすぐに使える状態で提供する。

 オプションで、MapReduceアプリケーションの開発方法を教育する「トレーニング」(定員5人、2日間)を45万円で提供する。さらに、データの可視化/分析や仮説の設定と検証など分析スキルが必要になる作業や、検証やサンプルプログラムの実装といった技術スキルが必要になる作業も、それぞれ個別見積もりで支援する。