写真●画面から離れたところからでも、正確に描画できる。CTで撮影した画像に丸を書いているところ
写真●画面から離れたところからでも、正確に描画できる。CTで撮影した画像に丸を書いているところ
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 パナソニックは、富山市で開催されている第17回日本医療情報学会春季学術大会(開催日2013年6月21~22日)で、先月発売したプラズマディスプレーパネルを使った電子黒板「インタラクティブ・プラズマディスプレイ TH-65PB2J」を展示した(写真)。これは2012年6月に発売したTH-65PB1Jの改良版で、いくつかの新機能を盛り込んでいる。医療や教育など業務用市場を対象に販売していく。

 今回は新機能として、ホワイトボード機能とリモートポインター機能を搭載した。

 前者に関しては、旧機種はパソコンやタブレットなどから、ネットワークを通じてデータを送り、それを表示していた。TH-65PB2Jは従来の使用方法に加えて、パソコンなどがなくても、ホワイトボードとして使用が可能になった。書き込んだデータは、USBメモリーに外部保存できる。

 一方、後者は、新たに電子ペンに光学アタッチメントを取り付け、画面から最大5m離れたところから、光線を当てるような感じで正確に描画できるようにした。旧機種は直接画面上に書き込む必要があった。プレゼンテーション時のポインターやマーカーとして利用できる。

 電子黒板市場は、現在プロジェクター方式が中心となっている。だがプラズマディスプレーパネルは、色の再現性や表示性能、広い視野角、高速応答性など、業務用途に適した特徴を持っているため、プラズマなどを利用した直視型ディスプレー方式がシェアを伸ばしていくと見られている。