写真●CISIS 2013に出展した「IIJ GIO CHINA」紹介ブース
写真●CISIS 2013に出展した「IIJ GIO CHINA」紹介ブース
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)グループは2013年6月21日、中国向けIaaSサービス「IIJ GIO CHINA」のメニューを拡充した(写真)。従来の仮想サーバー、物理サーバーに加え、新たに仮想ファイアウオールと仮想ロードバランサをラインアップに加えた。

 これまでは顧客の要望に応じて個別に構築していたが、顧客の8割がこれらの機器の設置を求めていたため、サービスメニューに加えた。低価格化や保守の均一化を図ることができるという。

 IIJグループは、IIJ GIO CHINAサービスを2013年1月21日に始めた。中国通信大手のチャイナテレコムと提携し、チャイナテレコムが持つ上海のデータセンターにサーバー基盤を設置。そこに中国の2大通信事業者であるチャイナテレコムとチャイナユニコム双方の回線を引き込むことで、中国いずれの地域にも低遅延のサービスを提供できるという。

 IIJは、中国・大連で開催中のITサービス関連イベント「China International Software and Information Service Fair(CISIS)2013」でブースを設け、サービスを紹介している。IIJ GIO CHINAの顧客は、検討中の案件も含めて80社前後で、その内訳はWebサイト向けが46%、業務システムが28%、音楽/動画配信が10%、SaaSが10%、ゲームが6%。ソフトイーサ、上海通耀信息科技(アクセスブライド)、スイッチスマイルなどがIIJのサービスを利用している。

■変更履歴
最後の段落で「IIJ GIO CHINAの顧客は80社前後で」としていましたが、正確には「検討中の案件も含めて80社前後で」でした。本文は修正済みです。[2013/6/21 17:00]