写真1●NTTデータ 中国総代表の神田文男氏
写真1●NTTデータ 中国総代表の神田文男氏
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写真2●NTTデータの中国グループ企業
写真2●NTTデータの中国グループ企業
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 中国・大連で開催中のITサービス関連イベント「China International Software and Information Service Fair(CISIS)2013」(関連記事)の講演で、NTTデータ 中国総代表の神田文男氏が登壇し、同社の中国事業について説明した(写真1)。

 まず神田氏は聴衆に向け、NTTデータの中期経営目標を紹介した。2015年までに「グローバルトップ5に入る」「EPS(一株当たり利益)を2万円以上にする」の2点である。「現段階でNTTデータは世界6位、EPSは1万5000円で、目標達成へまい進している」(神田氏)。

 この中期目標の達成に欠かせないのが、中国をはじめとする海外事業の成長である。NTTデータの全社員約6万人のうち、約3万人が海外の社員であり、このうち中国はグループ企業12社、約4100人の社員を抱えている(写真2)。

 中国の主要事業の一つであるオフショア開発では、基本設計や詳細設計をはじめ、全工程の85%を中国内でカバーできるようになったという。「北京、天津、無錫、上海といった都市は、技術者の賃金が高くなっている。このため長春や西安に拠点を立ち上げることで、コストダウンを図っている」(神田氏)。製品やサービスの販売では、Webシステム基盤ソフト「intra-mart」や、財務諸表のXBRL(拡張ビジネス・レポーティング言語)化支援などを提供している。

 講演の最後に神田氏は、世界中の社員から歌詞を公募して制作した社歌「NTT DATA One Song - Shine like the sun -」を紹介、「為替リスクに苦しめられてはいるが、困難を乗り越え、中国と共に太陽のように輝きたい」と締めくくった。