富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2013年6月20日、クラウド運用基盤ソフト「Eucalyptus」を使いやすくするWebフロントエンド「Cocuuma」を発表、同日オープンソース(OSS)として公開した(配布元)。日本語表現やグラフィックス表現を多用したユーザーフレンドリーなWeb画面を提供する。
Cocuumaは、Eucalyptusのフロントエンドとして機能するWeb画面である(写真1、写真2)。Eucalyptusが標準で提供するWeb画面よりも多機能かつフレンドリーであり、CocuumaのユーザーはEucalyptusのコマンド群を実行したり意識したりすることなく、Web画面上のGUI操作だけでEucalyptusの機能を利用できるようになる、としている。Linux/Apache/Django環境で動作する。Eucalyptusのコマンドラインとして、euca2oolsとeucalyptus-admin-toolsを利用する。
なお、操作対象のEucalyptusとは、米Eucalyptus Systemsが開発しているOSSの仮想サーバー運用基盤(クラウド基盤)ソフト。ハイパーバイザーにKVMやVMware ESXiを使い、仮想サーバー設定をテンプレート化してシステムの配備を容易にする。類似のソフトウエアに、OpenStackやCloudStackなどがある。Eucalyptusの主な特徴は、パブリッククラウドのAmazon Web Services(AEWS)の各種サービス(EC2、S3など)と同一のAPIで操作できることである。
■ユーザーポータル機能 |
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仮想マシンの起動 |
仮想マシンのグループ管理 |
OSイメージのテンプレート管理 |
データボリューム(EBS)の作成/取り付け/バックアップ(snapshot) |
IPアドレス(elastic IP)の確保/関連付け |
ssh RSAキー(key pair)管理 |
ファイアウォール(security group)管理 |
仮想マシンとIPアドレスのひも付け管理 |
仮想マシンとデータボリュームのひも付け管理 |
zabbixへの仮想マシンの監視設定、監視情報参照 |
利用履歴、リソース使用量参照 |
リソース課金計算 |
■クラウドリソース管理機能 |
仮想マシンの参照(アカウント別、ノード別) |
ホストマシン情報の参照(コンポーネント状態、ノードのリソース状態) |
ホストマシンの監視(メモリー、CPU、ディスク使用量) |
ストレージ領域の使用量の表示 |
データボリュームの管理、残留する無効ボリュームの検索と削除 |