富士通とサイボウズは2013年6月20日、大規模企業向けグループウエア「サイボウズ ガルーン」のSaaS提供において協業すると発表した。ガルーンのシステムを富士通のパブリッククラウドサービスに搭載し、SaaS型サービス「FUJITSU ビジネスアプリケーション サイボウズ ガルーン SaaS」として同日から提供を開始する。

 FUJITSU ビジネスアプリケーション サイボウズ ガルーン SaaSは、ポータル、ワークフロー、スケジュール、ToDoリストなど、「サイボウズ ガルーン 3.5」の機能(全文検索サーバーを除く)を、富士通のデータセンターからSaaSの形態で提供する。利用企業のオンプレミス資産、および同一の富士通データセンター内の既存資産とのイントラネット接続が可能で、ガルーンのポータル上にこれらの業務システムを集約することができる。また、これらの業務システムとの認証連携やデータ連携に対応する。

 利用料金(税別)は月額1100円/IDから(初期費用45万円から)。今後3年間で200社への導入を目指す。

 サイボウズは、世界6カ国に展開する富士通クラウドサービスをガルーンの基盤とすることで、グローバル企業向けの海外サービスを強化したい考えだ。富士通も、ビジネスアプリケーションのラインアップを拡充することで、同社クラウドサービスの利用拡大を図る。