米Twitterは、モバイル端末向け地域情報アプリケーションを手がける米国の新興企業、Spindle Labsを買収した。Spindle Labsが現地時間2013年6月19日、自社サイトのブログで明らかにした。Twitterも同日、自社Twitterページへの投稿で発表した。

 Spindle Labsは2010年設立で、本社は米マサチューセッツ州ボストン。「Spindle」と呼ぶiOS用のアプリケーションを手がけていたが、Twitterによる買収の発表と同時にサービスを終了し、アプリケーションの配信も取りやめた。今後同社のスタッフはボストンからTwitterの本社があるサンフランシスコに移り住み、Twitterの開発チームに加わる。

 Spindleはソーシャルメディアを利用して地域情報を提供するサービス。利用者の現在位置や時間に応じて、近所のイベントや、店舗の割引情報、飲食店の特別サービスといった情報を表示する。情報は飲食店などがTwitterやFacebookなどに投稿したものが表示されるという仕組み。サービスの提供地域はボストンをはじめ、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、シアトルなど米国の12都市だった。

 米TechCrunchによると、Spindle Labsのエンジニアは多くが米Microsoft出身。これまでベンチャーキャピタルから230億ドルの出資を受けている。

[Spindle Labs公式ブログへの投稿]
[Twitterへの投稿]