写真1●LiveCamsの利用画面(マルチ9画面表示)
写真1●LiveCamsの利用画面(マルチ9画面表示)
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写真2●LiveCamsの利用画面(LiveCamsからカメラを操作可能)
写真2●LiveCamsの利用画面(LiveCamsからカメラを操作可能)
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 アイネットは2013年6月18日、ネットワークカメラによる映像監視を支援するクラウドサービス「LiveCams」を発表した。7月1日に開始する。クラウド側からインターネット経由で個々のネットワークカメラを操作し、映像を取得する仕組み。間にクラウドを挟むことでマルチ画面や録画が可能になるなど、ネットワークカメラに直接アクセスするよりも多機能になる。

 LiveCamsは、ネットワークカメラを使いやすくするWebポータルサービス。インターネットを介してHTTPで遠隔操作/映像取得できるネットワークカメラであれば、LiveCamsから利用できる。モバイル端末などからいったんWebポータルであるLiveCamsを介してアクセスすることで操作性/利便性が高まるほか、運用の工夫によってはセキュリティが向上する。

 操作性/利便性ではまず、マルチ画面(4画面/6画面/9画面)を利用して、最大9台のカメラ映像を同時に監視できる(写真1)。さらに、LiveCamsのメニューからカメラの各操作(HTTP APIで操作可能な、パン/チルト/ズームなど)を実行できる(写真2)。オプションの録画用ストレージを契約すると、監視映像をLiveCams側に録画することもできる。

 セキュリティは、運用上の工夫によって向上する。例えば、社内LAN上にネットワークカメラを設置し、これをインターネットから利用できるようにしておく(専用のゲートウエイを設置したり、ルーターのポート変換機能を利用したりする)。ここで、ゲートウエイのアクセス制御機能を利用して、LiveCamsからのリクエストだけを許可するようにする。これにより、LiveCamsを介さない限りネットワークカメラを利用できないという環境を実現できる。

 価格(税別)は、ネットワークカメラ接続が4台分で初期費用が2000円から、月額費用が2000円から。オプションの録画用ストレージ(100Gバイト)は、初期費用が4000円、月額費用が6000円。