富士通は2013年6月19日、同社のタイ現地法人Fujitsu Systems Business(Thailand)およびバンコクのチュラロンコン大学と共同で、大学向け学生支援システム「Campusmate-J/Studentシリーズ」の機能拡充を目的とした実証実験を開始した。Campusmate-J/Studentシリーズを基盤として、チュラロンコン大学の学生情報を一元管理する「学生ポートフォリオシステム」を構築。同大学で有効性評価を行い、タイの大学の仕組みや慣行に合致するよう、機能改修や新機能開発を行う。

 今回の実証実験は、2013年6月から2014年3月末までの期間、チュラロンコン大学でスポーツ・芸術・文化などの特待プログラムに在籍する学生約500人、およびその担当教職員80人を対象に実施する。

 今回構築する「学生ポートフォリオシステム」は、大学の各部門に蓄積された学生の基本情報、履修状況、学業成績などを集約し、学生・教職員・保護者で情報を共有する機能や、学生と教職員がコミュニケーションする基盤を提供するものだ。Fujitsu Systems Business(Thailand)はシステム構築支援と現地での運用サポートを担当、チュラロンコン大学は同システムの機能要件についてのアドバイスと評価を担当する。