写真●3Dものづくりマーケットサービス「rinkak」(リンカク)
写真●3Dものづくりマーケットサービス「rinkak」(リンカク)
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 カブクは2013年6月19日、3Dプリンターを使って出力した製品を誰でもネット経由で気軽に販売できるようにするオンラインサービス「rinkak」(リンカク、写真)を発表した。同日から利用者限定のクローズドベータサービスの提供を開始し、6月中には利用者を公募する形のオープンベータサービスに移行する見込み。正式サービスの提供日時は未定。

 rinkakは、新しい「ものづくりマーケット」機能を提供するサービス。高性能な3Dプリンターなどを利用することで、精度の高い立体物をオーダーに基づいて1個単位でその都度製造して販売する。Android向けの日本語入力アプリ「Simeji」の開発者である「adamrocker」こと足立昌彦氏と、同社社長CEOである稲田雅彦氏が共同で立ち上げた。

 3Dモデルデータを持っているクリエイターは、同サービスにモデルデータを登録しておくだけで、製造設備を持たずに製品を製造し、同サービスを通じて販売できる。スマートフォンのアプリマーケットなどと同様に、クリエイターの利益分(販売価格から素材費用を除いた金額)の30%程度を手数料として同サービスが徴収するモデルを採用するという。

 利用する3Dプリンターは「1億円近くするハイエンド機器を業務提携して借りている」(カブク)といい、プラスチックだけでなく、陶磁器(セラミックス)や金属、ゴム製品などを高精度に出力可能となっている。