米Microsoftは現地時間2013年6月17日、モバイルプラットフォーム「Windows Phone」の音声認識機能を米国で強化したと発表した。Windows Phone搭載端末を用いた音声による「Bing」検索が従来の2倍速くなり、精度が15%増したとしている。

 同社は、音声によるテキスト書き出しと検索の速度・性能を向上するアップデートを数週間前から実施している。音声認識機能の強化にあたっては、「Deep Neural Networks(DNN)」と呼ぶ技術に焦点を当てた。DNNは、脳のニューロンの機能をヒントにした技術で、生体システムがパターンを認識するのと類似した方法でパターンを検知することができる。

 Microsoftは、「当社研究部門が開発したDNNの革新的な用法と、Bingの膨大なインデックスが構築する大規模データベースを組み合わせることにより、DNNの学習速度は高まり、Bingの音声機能は人間が会話を認識する方法にいっそう近づいている」と説明。Bingが検索結果を返すまでの時間は半分に減少し、騒がしい場所であっても誤認率は15%減少したという。

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