全世界で稼働中のスーパーコンピュータの演算性能を集計するTOP500プロジェクトは2013年6月17日、最新のランキングを発表した。首位は、中国国防科学技術大学(NUDT)が開発した「天河2号」。実行性能は33.86ペタFLOPSで、理化学研究所のスパコン「京」の3倍以上となる。

 天河2号は1万6000のノードを持ち、それぞれのノードがXeon IvyBridgeプロセッサ2つと、アクセラレータとしてXeon Phiプロセッサ3つを備える。総コア数は312万。理論演算性能は54.90ペタフロップスで、実行効率は約62%である。

 このほか、「TH Express-2」と呼称する独自インターコネクト、1ペタバイトのメモリーを備える。主要な演算部をインテルチップのみで構成したスパコンがTOP500で首位を獲得するのは、2000年6月まで首位だった「ASCI Red」以来13年ぶりとなる。

 前回、17.59ペタFLOPSで首位だった米オークリッジ国立研究所の「Titan」は2位に、米ローレンスリバモア国立研究所の「Sequioa」は3位に、理研の「京」は4位にそれぞれ後退した。