写真●Office Mobile for iPhoneのExcel
写真●Office Mobile for iPhoneのExcel
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 米Microsoftは現地時間2013年6月14日、米Appleの「iPhone」に対応したOfficeアプリケーション「Office Mobile for Office 365 subscribers(Office Mobile for iPhone)」を公開したと発表した。米国の「App Store」ですでに無償提供を開始している。

 同アプリケーションはMicrosoftのクラウドサービス「Office 365」の「Home Premium」あるいは「ProPlus」エディションにアカウント登録しているユーザーが対象で、Word、Excel、PowerPointファイルを閲覧および編集できる。電子メールに添付されたOffice文書のほか、「SkyDrive」や「SkyDrive Pro」に保存してあるOffice文書に手軽にアクセスでき、オフラインの編集にも対応する。対応機種は「iPhone 4」「同4S」「同5」と第5世代「iPod touch」で、「iOS 6.1」以降が必要。日本のApp Storeではまだ公開されていない(関連記事:米MSが“iPhone向けOffice”を公開、簡単な編集も可能)。

 Office Mobile for iPhoneは、135市場の29言語をサポートする予定。日本語にも対応する。米国以外に向けた提供は約4~5日後に順次開始するとしている。

 またMicrosoftは同アプリケーションについて「小型画面の端末においてすぐれたOffice体験を保証することに注力した」と説明しており、Appleのタブレット端末「iPad」には最適化していない。iPadユーザーにはWeb版オフィスアプリケーション「Office Web Apps」を利用するよう勧めている。

 現在App Storeでは同アプリケーションに対して辛い評価が付いている。Office 365 Home Premiumに99.99ドル支払う必要があることや、iPad版がないことなどから、多数のユーザーが最も低い「星1つ」を付け、平均評価は「星2.5」となっている。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]