写真1●マカフィーセーフキーの画面
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写真2●パーソナルロッカーの音声認証画面
写真2●パーソナルロッカーの音声認証画面
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 マカフィーは2013年6月14日、利用台数無制限で生体認証にも対応するセキュリティソリューション「McAfee LiveSafe」(マカフィー・リブセーフ)を、同日から提供開始すると発表した。当初は、デル製のパソコンやUltrabookにプリインストールする形を取る。パッケージ版の店頭などでの販売は、2013年秋以降を予定している。

 1年間のサブスクリプション制で、年間利用料金は7980円。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末も対象としており、同一料金内で何台でもサービスを受けられる。

 複数のソフトウエアの機能をパッケージにして、クラウドベースで提供する。一般的なウイルスやマルウェア、フィッシング対策、ファイアウォールなどの機能に加えて、盗難紛失対策の「マカフィーアンチセフト」や生体認証に対応したオンラインストレージ「マカフィーパーソナルロッカー」、クラウドを活用したパスワード管理ソリューション「マカフィーセーフキー」といったサービスも利用できる(写真1)。また操作性の向上を狙って、Windows 8のModern UIに対応したアプリ「マカフィー セントラル」も提供する。

 マカフィー アンチセフトは、盗難・紛失の際、位置特定やデータリカバー、デバイスロック・ワイプ、データ暗号化などの機能を提供する。マカフィーセーフキーは、パスワードとユーザー名やIDをクラウド上で暗号化して保管。セーフキーにログインすると、パスワードを入力しなくても、そこからワンクリックで目的のサイトにログインできる。パーソナルロッカーには、数字と顔認証、音声認証を組み合わせた三重ロックの機能があり、データを安全に保管できる(写真2)。

 会見に出席した米国本社Vice Chairman of the McAfee Board of Directorsのトッド・ゲブハート氏は「当社の調査では、一般消費者の半数が財布よりスマートフォンをなくす方が怖いと回答している。また、米国内の空港では、1週間に1万台のスマートフォンが紛失・盗難の憂き目にあっている。こうした状況では、従来型のセキュリティでは不十分で、リブセーフのような“アイデンティティ・プロテクション”が必要だ」と力説した。