米eMarketerが現地時間2013年6月13日に公表したモバイル広告市場調査によると、2012年の世界におけるモバイル広告費は前年比約2.2倍(118%増)の88億ドルとなった。

 企業別に見ると、米Googleが46億1000万ドルで全体の52.36%を占め、トップだった。2位は米Facebookの4億7000万ドルで全体の5.35%。3位以下は、米YPの2億5000万ドル(同2.86%)、米Pandora Mediaの2億4000万ドル(同2.71%)、米Twitterの1億4000万ドル(同1.57%)、米Millennial Mediaの7000万ドル(同0.82%)だった。

 Googleは米国のモバイル広告市場でも52.8%のシェアを占めトップだったが、世界市場でも2位以下を大きく引き離している。Googleのモバイル広告収入は2011年から3倍以上に増えており、2013年は前年比92.1%増の88億5000万ドルになるとeMarketerは予測している(関連記事:2012年米モバイル広告費、前年の2.8倍に、Facebookが大躍進)。

 2位のFacebookは2012年にプレミアム広告を開始したばかりで前年のモバイル広告収入はゼロだったが、1年目でほぼ5億ドルと急伸した。2013年は前年比約4.3倍の20億4000万ドルとなり、市場全体の12.9%を占めるとeMarketerは見ている。またTwitterも世界のモバイル広告市場で収入を伸ばしている。eMarketerが予測する2013年におけるTwitterのモバイル広告収入は前年比約2.2倍の3億1000万ドル。市場全体の1.95%を占めるとの予測だ。

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