不具合発生を告知するキングソフトのWebサイト
不具合発生を告知するキングソフトのWebサイト
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 中国系ソフトウエアベンダーのキングソフトは2013年6月12日、同社製のセキュリティソフト「Kingsoft Internet Securityシリーズ」に不具合があったことを発表した。特定の条件がそろった場合に、パソコンが青い画面(ブルースクリーン)になり、正常に起動できなくなってしまう事象が発生する。

 この事象が発生するのは、Kingsoft Internet Securityがインストールされているパソコンで、OSにWindows XP/Vista/7 32bit版/8 32bit版を搭載しているもの。該当するパソコンで、6月12日に日本マイクロソフトが配布した更新プログラム(パッチ)をWindows Updateなどで適用した場合に不具合が発生する。この更新プログラムに含まれる「KB2839229」(Windowsカーネルの脆弱性により、情報漏えいが起こる現象を修正するパッチ)がKingsoft Internet Securityと干渉するため、更新プログラム適用後に再起動すると起動が成功せず、ブルースクリーンで止まってしまう。

 キングソフトは12日夜にKingsoft Internet Securityの更新プログラムの配布を開始した。この更新を適用してからWindows Updateを実行すれば不具合は発生しないという。キングソフトの更新プログラムは原則として自動的に適用されるが、何らかの理由で自動適用されない場合は「手動にてアップデート」を行うよう勧めている。

 既にブルースクリーンが発生している場合の復旧には、Windows XPの「セーフモードとネットワーク」を起動したうえで、Windowsパッチをいったん削除してからキングソフトの更新プログラムを適用し、再度Windowsパッチを適用するという複雑な操作が必要になる。この方法はキングソフトのWebサイトで告知している。

 キングソフトは、「ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。また「不明な点がございましたら、サポートセンターまでお問い合わせください」とし、電話問い合わせ窓口として0570-008230(受付時間は土日・祝日を除く10時~17時)を案内している。

[Kingsoft Internet Securityをご利用の方へ重要なお知らせ]

■変更履歴
記事公開当初、不具合が発生するOSを「Windows XP」のみとしていましたが、その後のキングソフトの発表に基づき、「Windows XP/Vista/7 32bit版/8 32bit版」に修正します。本文は修正済みです。また、この現象に関する続報を掲載しました。[2013/6/20 21:35]