パナソニック神戸工場で披露されたモバイルノートPCの新製品「Let's note CF-AX3」。折りたたむとタブレット状になる
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パナソニックのモバイルパソコン事業戦略を説明するAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀明事業部長
パナソニックのモバイルパソコン事業戦略を説明するAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀明事業部長
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日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長は「元社員」であることを明かしてパナソニックとの親密さを示した
日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長は「元社員」であることを明かしてパナソニックとの親密さを示した
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「第4世代Core」の性能をアピールするインテルの宗像義恵取締役副社長
「第4世代Core」の性能をアピールするインテルの宗像義恵取締役副社長
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神戸工場内ショールームのリニューアルセレモニーにて、AX3にネジ入れをする樋口社長
神戸工場内ショールームのリニューアルセレモニーにて、AX3にネジ入れをする樋口社長
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 パナソニックは2013年6月11日、神戸市の神戸工場で「2013年度モバイルパソコン事業戦略説明会」を開催した。この席上で、戦略の中核を担う新製品「Let's note CF-AX3」を発表した(関連記事)。CF-AXは11.6型ワイドフルHDサイズのIPS液晶ディスプレイと第4世代Coreプロセッサーを搭載したモバイルノートである。

 AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀明事業部長は「企業や法人、教育機関のお客様に密着して、困りごとを解決できる製品・サービスを提供していく」と述べた。Let's noteの2012年度の出荷実績は約34万台だったが、2013年度は36万台まで伸ばすことを目標とする。Let's note以外も含む「ITプロダクツ」全体の売上高は、2012年度実績の約1000億円から、2015年度に約1200億円まで伸ばす目標を掲げた。

 来賓として登壇した日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長は「私はパナソニック(当時は松下電器産業)に勤めていたので、この場に立てて誇りに思う。今もパナソニックのCF-AX2を使っている。AX2やAX3を始めとして、パナソニックはヘビーユーザー向けに抜群の品質と性能のマシンを作っている」とあいさつした。

 さらに樋口社長は「サポート切れが迫るWindows XPからの移行支援サービスについて、パナソニックは独自のきめ細かい取り組みをしている。製品分野の協業はもちろんだが、サービス分野での協業も進めていきたい」と述べた。

低価格化競争には乗らず

 インテルの宗像義恵取締役副社長もスピーチ。「今年のCOMPUTEXで発表した第4世代Coreは、インテルにとって過去10年で最大のイノベーションを体現している。パナソニックはこれをAX3に搭載して省電力性能などを高めている。今後もますます強固なパートナーシップを築きたい」と話した。

 パナソニックの新製品CF-AX3は店頭標準モデルの実勢価格で24万5000円前後(Office付き)と、モバイルノートとしては最高クラスの価格に当たる。日本マイクロソフト自身が実勢価格9万9800円(Office付き)の「Surface Pro」を発売するなど、モバイル製品の低価格化が進む中では異色の新製品である。