日立製作所は2013年6月11日、セールスフォース・ドットコムと連携し、クラウド事業を強化すると発表した。営業支援や顧客管理、フロントオフィスのソーシャル化を実現するソリューションを開発、検証するという。

 具体的には、日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」と、セールスフォース・ドットコムのアプリケーション基盤を連携させ、企業内外での情報共有を通じた変化に対応できるアプリケーションを開発する。また、日立グループをはじめとするさまざまな実業分野で新サービスの適用・検証を進め、Harmonious Cloudのサービスメニューとして順次提供する。

 さらに、日立の企業間メディアサービス「TWX-21」と、セールスフォース・ドットコムのマーケットプレイス「AppExchange」の連携も進める。TWX-21は日本やアジアの製造業を中心に約5万社の企業ユーザーが存在し、AppExchangeは国内や米国、欧州を中心に10万社以上が利用している。双方のマーケットに必要なサービスを相互に提供し合うことで、新サービスが試行・評価検証できる環境を実現するという。

 日立は、今回のセールスフォース・ドットコムとの連携強化について、「高信頼なクラウドをグローバルに提供するにあたってエコシステムの構築を進めており、今回の連携強化もこの取り組みの一環」としている。