写真1●「PTC Live Global 2013」の会場
写真1●「PTC Live Global 2013」の会場
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写真2●キーノートで講演する米PTCのジム・へプルマン社長兼CEO(最高経営責任者)
写真2●キーノートで講演する米PTCのジム・へプルマン社長兼CEO(最高経営責任者)
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写真3●自社におけるPTC製品の活用事例を披露する米ゼネラル・エレクトリックの担当者
写真3●自社におけるPTC製品の活用事例を披露する米ゼネラル・エレクトリックの担当者
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 PLM(製品ライフサイクル管理)など製造業向けソフトを手掛ける米PTCは2013年6月10日(現地時間)、カリフォルニア州アナハイムで「PTC Live Global 2013」を開催した(写真1)。初日のキーノートに登場したジム・へプルマン社長兼CEO(最高経営責任者)は、製造業に変革を迫る7つの外的要因について語った(写真2)。

 へプルマン社長が指摘したのは「グローバリゼーション」や「パーソナライゼーション」「コネクティビティー」など7つ。例えばパーソナライゼーションであれば、顧客一人ひとりのニーズに合わせた製品にしなければならないという潮流を意味する。

 そのなかでヘプルマン社長が特に力を込めたのが「サービタイゼーション」。7つの要因のなかで「最も大きな変革」(へプルマン社長)としたサービタイゼーションは、製品をサービスとして提供する考え方を指す。

 具体的には、航空機エンジンであれば稼働時間を収集し、それに応じて料金を課金していくという具合だ。サービタイゼーションを具現化したものが「PaaS(プロダクト・アズ・ア・サービス)」といえる。こうした外的要因が「PTCの変革の大きなきっかけになる」(へプルマン社長)と締めくくった。

 キーノートではそのほか、PTCの製品を導入する米ゼネラル・エレクトリックなど5社の担当者が登壇(写真3)。M&A(合併・買収)や事業売却、海外生産の拡大といった事業環境の変化を踏まえて、PTCの3次元CAD(コンピュータによる設計)ソフトである「Creo」などを活用し、こうした課題をどう乗り越えたかを披露した。