写真●TWX-21グローバル大容量データ交換サービスの画面
写真●TWX-21グローバル大容量データ交換サービスの画面
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 日立製作所は2013年6月10日、転送ファイルを分割して多重化通信する独自の仕組みにより、大容量データを高速にアップロード/ダウンロードできるようにしたクラウド型のファイル交換サービス「TWX-21グローバル大容量データ交換サービス」(写真)を発表した。6月12日に提供を始める。料金はオープンだが、転送データ量が数10Gバイトで月額数10万円程度である。

 Web型のファイル転送サービスで、月額制のクラウドサービスとして提供する。ファイルを受け渡したい送信者は、Webブラウザーを介してサーバーにファイルをアップロード登録する。一方、メールで通知を受けた受信者は、Webブラウザーを介してサーバーからファイルをダウンロードする。ファイルがダウンロードされると、その旨が送信者にメールで通知される。

 最大の特徴は、ギガバイト級の大容量データを高速に転送(アップロード/ダウンロード)できるようにしていることである。技術の詳細は非公開だが、Webブラウザー側ではJavaアプレットが動作する。仕組みの概要としては、データを複数に分割し、それぞれの欠片の転送を多重化する。また、複数の転送経路を使うとしている。

 製造業の設計図面を転送する使い方など、各種の用途を想定している。グローバル展開している企業に向け、Web画面やヘルプデスク機能を多言語化(日本語、英語、中国語)した。業務との連携機能としては、管理者による承認機能を備えている。他の業務システムと連携して動作させるために、外部システム連携用の送受信コマンドを用意した。