米Appleがインターネットラジオサービスの立ち上げに向けて必要とする大手レコード会社3社すべてとの提携が合意に至ったと、複数の米メディア(BloombergCNET News.com)が報じた。

 関係者からの情報によると、最後の1社となるSony Music Entertainmentとは現地時間2013年6月7日に交渉が成立したという。関係者らは、6月10日に始まる開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」でAppleがインターネットラジオサービス(報道では「iRadio」と呼ばれている)を発表する予定であることも認めている。

 iRadioを巡っては、米Warner Music Groupおよび米Universal Music Group(UMG)とすでに契約を締結済みと6月2日に報じられていた(関連記事:Apple、6月10日開幕のWWDCで「iRadio」を発表か? 海外メディアの報道)。iRadioには米Pandora Mediaや英Spotifyと同様に、特定のアーティストやユーザーの音楽ライブラリーに基づいてパーソナライズできる機能が備わる見通し。

 またソニーと故Michael Jackson氏の遺産管理団体が共同出資する音楽出版会社Sony/ATV Music Publishingも、Sony Musicと同日にAppleと提携したことが確認されている。Warner傘下の音楽出版会社Warner/Chappell Musicもすでに提携を結んでおり、結論を保留しているUniversal Music Group傘下の音楽出版社も続いて合意する見通しが高い。

 音楽の定額聴き放題サービスについては、米Googleも先ごろ、Androidとパソコンで利用できる月額9.99ドルの「Google Play Music All Access」を発表している(関連記事:Google I/O 2013で音楽配信サービスや開発ツール「Android Studio」など発表)。