写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
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写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
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 携帯電話大手3社は2013年6月7日、2013年5月末時点の携帯電話契約数を発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが29万8000件と17カ月連続の首位(写真1)となった。2位のKDDI(au)は22万7000件、3位のNTTドコモは9万1800件の純増だった。

 ソフトバンクモバイルは引き続き、iPhone 5が好調。「PhotoVision」をはじめとした通信モジュールも純増に大きく貢献しており、通信モジュールだけを切り出した純増数は7万8400件。NTTドコモの2万2300件、KDDIの1万800件に比べて突出している。

 KDDIも、指定の固定回線とスマートフォンのセット契約で料金を割り引く「auスマートバリュー」が引き続き好調。auひかりの新規契約に占めるauスマートバリューの契約率は5割程度とする。

 NTTドコモは、夏モデルの「ツートップ」である「Xperia A SO-04E」を5月17日、「GALAXY S4 SC-04E」を5月23日に発売。発売後1週間の販売数は過去最高を記録したが、純増数への貢献は限定的だった。関東・甲信越、中国、九州以外の地域で純減を記録したほか、プリペイド契約の純減(2万9200件減)も響いた。

 番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況は、KDDIが8万1600件、ソフトバンクモバイルが5万2300件の転入超過、NTTドコモが13万5800件の転出超過だった(写真2)。転入超過数の比較では、KDDIが20カ月連続の1位となる。NTTドコモは4月の12万5400件の転出超過からも若干悪化した。

 携帯大手3社以外の純増数はウィルコムのPHSが4万2900件、ソフトバンク系のWireless City PlanningのAXGPサービスが9万5000件、KDDI系のUQコミュニケーションズのWiMAXが4万7700件だった。