写真●BOM for Windows Ver.6.0の管理コンソール画面
写真●BOM for Windows Ver.6.0の管理コンソール画面
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 セイ・テクノロジーズは2013年6月7日、Windows環境向けのサーバー監視ソフトの新版「BOM for Windows Ver.6.0」(BOM)を発表、同日販売を開始した。新版では、監視コンソールをWeb型に変更した(写真)ほか、Windows Server 2012を監視するための監視テンプレートを追加した。

 BOM自身をインストールしたWindows機をスタンドアロンで監視し、データベース(SQL Server)を用いて管理する。複数のBOMを1台の監視コンソールで一元管理できる。また、本番の業務サーバーのように、BOMをインストールしたくないサーバーも、Windowsの標準機能を用いて遠隔監視できる。

 新版では、集中監視コンソールを、これまでのMMC(Microsoft管理コンソール)ベース(BOM用の監視項目をMMCにプラグイン)のものから、Web型のコンソールへと変更した。これにより、Webブラウザー(HTML+JavaScript)から監視/管理できるようになった。同社が動作を確認済みのWebブラウザーは、Internet Explorer 8/9/10、Chrome 24、Safari(iOS 5/6)。

 新版ではまた、これまでベンダーとしてサポートをうたっていなかったWindows Server 2012を監視できるようにした。Windows Server 2012での動作を保証するとももに、これまでのWindows Server 2003/2008向けの監視テンプレートとは別に、監視内容が異なるWindows Server 2012向けの監視テンプレートを新たに追加した。これにより、監視可能なWindowsは、Windows XP/Vista/7/8、Windows Server 2003/2008/2012になった。

OS/アプリケーション特有の稼働監視、VMwareやLinuxの監視も

 BOMの監視項目は、CPU、メモリー、ディスク、イベントログなどの基本項目から、Active Directory、DNS、DHCP、などの各種サービス、SQL Server、Oracle Database、Exchange Server、などの各種サーバーソフトまで幅広い。バックアップソフト(Backup Execなど)やウイルス対策ソフト(Trend Microなど)の監視も可能である。

 オプションとして、VMware ESX/ESXiの管理情報を取得する「BOM VMwareオプション」や、Linuxの稼働状況をPerlスクリプトで遠隔監視する「BOM Linuxオプション」などを用意している。基本となるBOM for Windowsをベースに、これらのオプションを追加することで、監視対象を拡大できる。

 BOMの価格(税別)は、「基本パッケージ」が監視対象1台当たり14万8000円。このほか、仮想サーバー監視に限定した廉価版「ゲストOS用追加ライセンス」が監視対象1台当たり7万円、「BOM Linuxオプション Ver.6.0」が11万8000円、「BOM VMwareオプション Ver.6.0」が11万8000円、など。