ブロックストレージ(外付けストレージ)をサービスとして提供する米ザダーラ・ストレージ(Zadara Storage)は2013年6月6日、日本市場に進出すると発表した。同社の「Virtual Private Storage(VPS)」は、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)である「Amazon Web Services(AWS)」の仮想マシンから利用できる高性能ブロックストレージのサービスである。KVHと提携して、日本でのサービスを2013年下期に開始する。

 ザダーラはストレージのハードウエア本体を、AWSのデータセンター(DC)と専用線サービス「AWS DirectConnect」で接続したKVHのDCで運用する。AWSの仮想マシンとザダーラのVPSが提供するブロックストレージとは、「iSCSI」または「NFS」で接続する。AWSとザダーラのVPSは低遅延の専用線で接続されているため、ユーザーはAWSのブロックストレージのサービスである「Amazon EBS」と同様に、ザダーラのVPSが提供するブロックストレージを利用できるという。

 ザダーラのVPSでは、ブロックストレージの容量や性能を、ユーザーが自由に設定できる。例えば、ストレージボリュームを構成するディスクの種類を、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)、高速なSASのHDD、低速なSATAのHDDから選択したり、ディスクのRAID設定を選択したりできる。ザダーラでは、高速なディスクやRAIDタイプを選択することで、Amazon EBSを上回る性能を実現できるとしている。

 ザダーラのVPSは、月額課金制で提供する。またVPSのブロックストレージは、AWSに加えてKVHが提供するIaaSでも利用できるようにする予定である。