米インテルは2013年6月4日、台湾・台北市で開催されているIT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2013」で基調講演を行った。登壇者はトム・キルロイ副社長。次期Atomである「Silvermont」(開発コード名)のタブレット向けプラットフォーム「Bay Trail」の試作機で、自社のLTE(long term evolution)モジュールを通じて4Kの映像を再生するデモなどを行った。

基調講演に登壇した米インテルのトム・キルロイ副社長
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 基調講演でインテルが強調していたのは「2イン1」というキーワード。これはノートパソコンの特徴である、従来のAndroidやiOSの機器に対する性能の高さやマルチタスクのしやすさ、生産的な作業に向いた使いやすさと、タブレットの薄くて軽く、バッテリー駆動時間が長く、タッチ操作向きのシンプルで反応のよいユーザーインターフェースの両方を備えていることを示している。

ノートパソコンとタブレットの兼ね備えた「2イン1」機器。基本はノートパソコンで、ディスプレイを分離したり折り畳んだりしてタブレットスタイルにする
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 キーボードを裏返しに折り畳んでタブレット型に変形したり、ディスプレイ側を回転させて畳むノートパソコンや、キーボード部分を分離させてディスプレイ部分をタブレットとして使えるノートパソコンが、インテルのいう2イン1タイプに当たる。そうした機器を実現しやすいCPUやプラットフォームとしてインテルは、今回正式発表した第4世代Coreプロセッサーや、2013年後半から順次出荷する次期Atomの「Silvermont」(開発コード名)を挙げた。