米Wall Street Journal米CNETなどの海外メディアは現地時間2013年6月4日、中国Lenovo Group(聯想集団)がスマートフォンの合弁事業について協議を行っていることを認めたと報じた。

 同日Lenovoが香港証券取引所に提出した書類(PDF)で、同社は先にインターネットで報じられた同社と他社とのスマートフォン事業の協議に関する記事に触れ、「ある企業と予備交渉中であるという事実を、現在と将来の当社株主に報告する」と記している。ただし「現段階では合意事項はなく、正式契約にも至っていない」とも説明している。

 Lenovoのスマートフォン事業については、先ごろ楊元慶・最高経営責任者(CEO)兼会長がWall Street Journalのインタビューに応じ、「今後1年以内に米国のスマートフォン市場に進出したい」と述べていた。

 Lenovoが5月23日に発表した2013年3月期の決算によると、同社のパソコン出荷台数は前年比10.2%増で、市場全体の出荷台数が同8.1%減と落ち込む中、同社のパソコン事業は好調。だが楊CEOは、Wall Street Journalに対し、「Lenovoは長期的な成長のための新しい原動力を探っており、スマートフォンがその新たな機会になる」と話していた。Wall Street Journalによると同社は昨年から中国以外の市場のスマートフォン事業を強化しており、インド、ロシア、インドネシアといった新興国市場で販路を拡大している。