日本人エンジニアが米国シリコンバレーで起業した米ハピルスは2013年6月4日、米アマゾン・ウェブ・サービスのデータウエアハウス(DWH)サービス「Amazon Redshift」にデータを転送するというサービス「FlyData for Redshift」を、日本のネット広告事業者であるアドウェイズが採用したと発表した。ハピルスのサービスを日本企業が採用するのは、これが初めて。

 ハピルスは日本人エンジニアの藤川幸一氏が2011年3月に、米国カリフォルニア州マウンテンビュー市で起業したベンチャー企業。オンプレミスや様々なクラウド上で運用するシステムに貯まっているデータを、Amazon Redshiftに転送するFlyData for Redshiftのほか、米セールスフォース・ドットコムのPaaS「Heroku」上にあるログデータを「Amazon S3」に格納する「FlyData for Heroku」など、様々なシステムやサービス間で、ビッグデータを転送するためのクラウドサービスを提供する。

 アドウェイズは、ユーザー行動分析などに使用するWebサーバーのログデータをAmazon Redshiftに転送するために、ハピルスのFlyData for Redshiftを採用した。ログデータの収集対象であるサーバーに、FlyDataのクライアントエージェントをインストールすると、5分ごとにデータがAmazon Redshiftに蓄積されるという仕組みだ。